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神隠れの少女【NARUTO】

第22章 木ノ葉へ、再び


次の日。

今日は卒業試験だ。

ルナは、不確定要素によってイルカが死んだりしないように配慮しなければならない。


「で……卒業試験は分身の術にする。呼ばれたものは一人ずつ隣の教室に来るように。」

ナルトがあたふたしているのが、ルナの視界に映った。

(ま……私はイルカ先生の命だけ気にしてれば良いや………)


ナルトが呼ばれて、戻って来た時には、予想通り、がっかりしていた。

(まあナルト、今日の夜迄の辛抱だよ。)

ルナは敢えて何も言わなかった。


サスケが呼ばれて、戻った時には、額当てをしていた。

(サスケ頑張った!)

ルナは自分でも気が付かないうちに、ニコニコしていた。


「次、レイだって。」

出席番号が一つ前のクラスメイトが言った。

「わかった。ありがとう。」

ルナは隣の教室に向かった。


「じゃ、レイ君。分身の術を見せてくれ。」

「はい……あの、ちょっとよろしいですか?」

「なんだい?」

「何体出せば良いんでしたっけ………」

(私の記憶レス〜!)

ルナの疑問にイルカが答える。

「二体以上出せれば、何体でも良いぞ。」

「おお、そうでしたか。では。

分身の術!」

ルナは印を結び、分身を二体出した。

「はい、皇レイ、合格。」

イルカがそう言って、木ノ葉マークの付いた額当てを差し出す。

「ありがとうございます。」

ルナは人生で二個目の額当てを受け取り、頭に巻いた。


「じゃ、次の奴を呼んでくれ。」

「わかりました。」

(………ミズキ……本当は私がやっつけちゃいたいけど………我慢、我慢。)

ルナはミズキを一瞬睨んで、教室から出て行った。
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