第22章 木ノ葉へ、再び
数日後。
遂に、あの場面がやって来た。
ナルトは、火影の顔岩に落書きしたとかで、縄でぐるぐる巻きにされて教室でみんなの晒し者になっていた。
「明日は忍者学校の卒業試験だぞ!お前は前回もその前も試験に落ちてる!
外でイタズラしている場合じゃないだろバカヤロー!」
イルカがナルトにガミガミ怒っていた。
「はい、はい。」
「ハイは一回!」
ナルトは適当に返事をして、イルカを更に怒らせた。
「今日の授業は変化の術の復習テストだ!全員並べ!先生そっくりに化けること!」
イルカの言葉に、教室からブーイングが飛んだ。
「次、うずまきナルト!」
「よーし……変化!」
ナルトはそう言うと、ツインテールの裸の成人女性に化けた。
ナルトは際どい部分を煙で隠したまま、うふ〜んとばかりにイルカに投げキッスした。
ルナはこうなることがわかっていたので、あらかじめ目を手で覆っていた。
(私ああ言うの苦手……ナルト、あの術だけはやめてくれないかな…………)
シカマルはルナが目を手で覆っているのを見て、
(レイって純粋なやつだな………)
と思ってプププと笑った。
ナルトのお色気の術の結果、イルカは鼻血を出して卒倒してしまった。
(ありゃ、サスケの成長が見られなかった……)
ルナはイルカが倒れてテストが終わったことにちょっとがっかりした。
(て言うか、あんなので倒れるなんて、男の人ってみんなそんなに女性の裸に耐性が無いのかな?)
ルナは、お色気の術で倒れそうもない人を思い浮かべてみた。
(大蛇丸とか、サスケ………は多分馬鹿にしてくるだけで、倒れはしないだろうな。イタチ兄さんは、フリーズするかな。
シスイさんは…………うーん、わかんないや。)
ルナには、シスイの反応は想像もつかなかった。
丁度チャイムが鳴って、授業はお開きになった。