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神隠れの少女【NARUTO】

第22章 木ノ葉へ、再び


「じゃあ、まずは……」

ルナは垂直木登りで、ちょっと高いところまで行った。

サスケはそれを疑問に思いながらも、黙って見ていた。

(あいつ、手裏剣投げるのに、何してんだ?)


「おーい、サスケ、もうちょっと下がって!」

ルナがサスケの立ち位置に、ダメ出しした。

「ああ。」

(なんでこんなに離れなくちゃいけねーんだよ…………)


「よし、じゃ行くぞ!よく見てろよ?」

そう言うとルナは頭から飛び降りた。

その行為にサスケは面食らった。

(その落下に何か意味があるのか?)


キンキンッ、ストトトッ


ルナはかつてのイタチのように、投げた手裏剣に更に当てる芸を披露し、手裏剣を完璧に的の中心に当てた。

勿論、神通眼は無しだ。

ルナは空中で二回転し、音も無く足で着地した。

サスケは、ルナの手裏剣術にぽかーんとしていた。

(まるで………)

「………………兄さんみたいだ……」

サスケはつい呟いた。

それはルナには聞こえていなかった。


「ははは、これが今の俺の精一杯さ。」

(流石にこれ以上やると、バレる。二日目で正体バレました、なんて、笑えないしな。)

ルナは頭を掻いて言った。

「そうか。」

(コイツが兄さんなわけないしな……)

サスケはまだ驚きから覚めていなかったが、顔には出さなかった。

「じゃ、修行しようぜ、サスケ!」

(っても、何やればいいのかわからないけど。取り敢えず、サスケの横で筋トレするか………)

ルナはニカっと笑った。

「…………ああ。」

(こいつと修行………取り敢えず、手裏剣投げとくか………)

サスケはいつものように、ぶっきらぼうに応えた。
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