第22章 木ノ葉へ、再び
アカデミーが終わって、ルナはサスケに話しかけてみた。
「なあ、サスケ、一緒に修業しないか?」
サスケは少し考えて承諾した。
「ああ、いいぜ。」
(今日のことを訊いてみたいしな。)
アカデミーの他の生徒は面食らっていた。
(あのサスケが……人の誘いに………乗った⁉︎
いや、それよりもあの二人、なんで知り合いなんだ⁉︎皇レイは、昨日来たばかりなのに………)
ルナとサスケは、演習場に移動した。
「お前、今日の手裏剣の授業で外したの、あれ、ワザとだろ?」
サスケは演習場に着くなり訊いて来た。
それに対してルナは、苦笑いしてあっさり白状した。
「はっはは、バレちゃったか。」
(やっぱりバレたか………まあ、あれじゃ無理もないか。今度からもうちょっと、どうにかしないと………)
「………なんでワザと外した?」
(こいつやっぱりか………実力を下に偽って、なんの得があるのかはわからんが………)
サスケがギロリ、とルナを睨みながら訊く。
「………特に理由は無い。」
(サスケ、睨まないで!怖いから!やめてぇ!)
ルナは、『ごめんなさい二度とやりませんだから睨むのやめて下さい!』と言いたいのを我慢して、無表情で言った。
「そうか。」
(こいつ、強いクセに気分屋かよ………)
サスケはそれ以上突っ込んでは来なかった。
しかし、ルナの実力が知りたかったサスケは、その代わりに提案を持ちかけた。
「じゃあ、今ここで、お前の実力を見せろ。」
「わかった。ちょっと下がってな。」
(実力って言ってもな……取り敢えず、イタチ兄さんの真似でもしとくか………)
これ以上怪しまれたくなかったので、ルナはそう言って引き受けた。