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神隠れの少女【NARUTO】

第22章 木ノ葉へ、再び


ルナは木ノ葉の近くの森で、男に姿を変えた。

髪の毛は黒い短髪に、目は赤に。

身長を少し伸ばしたが、顔自体はあまり変えなかった。

さしずめ、常時写輪眼のうちは一族のようになった。

七歳の時に薬指にぴったりだった指輪は、今は小さくなってしまったので、小指につけていた。

男に変化しても、その指輪だけはそのままにしておいた。


ルナは、ヒルゼンに相談するべく、火影邸に向かうことにした。

神威で火影室に入ると、ルナは男装のまま、ヒルゼンの前に姿を現し、すかさず現れた暗部を幻術で眠らせた。


「お前、何奴だ?」

ヒルゼンはルナ(男装)を睨みながら、冷静に訊いた。

「突然の訪問、失礼致しました、火影様。私です。」

ルナはそう言って変化を解いた。

背が縮み、瞳が薄い青に変化し、白銀の髪がさらりと流れた。

「おお、ルナか!元気そうで何よりだ。しかし、その登場の仕方はもうちょっとどうにかならんかのう!」

ヒルゼンは警戒を解いて言った。

「ところで、今日は何の用じゃ?

五年間ずっと顔を見せなかったお前が、いきなり訪ねてきたと言うことは、何か重要な用があるのだろう。」

「はい。火影様に折り入ってお願いがあります。私に、下忍として、サスケを守らせて頂けないでしょうか?」

「そうか……しかし、サスケの担当上忍にはカカシをつけるつもりだ。大丈夫だと思うんだが。」

ルナはここで、ヒルゼンに爆弾を落とすことにした。

「実は、火影様……大蛇丸が、サスケを狙っていると言う情報があるのです。」

「何、大蛇丸だと………」

ヒルゼンは考えこんでしまった。

(来た来た!)

ルナは内心ほくそ笑んだ。

「大蛇丸が相手では、カカシさんでも守りきれるという保証は無いでしょう。

いざという時のために、側にいさせて欲しいのです。お願いします。」

ルナは深々と頭を下げた。

「…………わかった。ルナ、お前の言う通りにしよう。元はと言えば儂が蒔いた種だしな……」

ヒルゼンが遠い目をして言った。

(はっはっは!作戦成功!)

ルナは顔がにやけないように頑張った。
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