第4章 依り代の真実
待って、キラちゃんは⁉︎
と思った時には既に遅く、遥か下方に神隠れの里が見えた。
私は、犬に変化して私と一緒に李蘭に乗っている那由他に話しかけた。
「ねえ、わたしがさとをでると、たいへんなことになるんじゃないの⁉︎」
『ああ、神隠れは、もうすぐ、滅びるだろう。』
『那由他!そんな言い方…………』
「…………なんで?」
『ルナは"依り代"が何なのか知らないのか?』
「さとにいなくちゃいけないことしかわからないよ……"そうち"がどうとかもくわしくは…………
…………わたしはまだ、いっさいですよ。」
『一歳にしてはデカい上によく喋るな…………』
「まあ、いろいろあるんですよ……それより、おしえてください。"よりしろ"にちゅいて。」
『……………』
「についてっ!」
『…………まあいい。教えてやろう。だが、木ノ葉隠れに着くまで待て。』
「はあ………わかりました。」
少し眠くなってきた頃、李蘭が言った。
『ルナ様、那由他、もうすぐですよ。』
視界に、前世の記憶と同じ、火影の顔岩を認めて、ああ確かに木ノ葉だなと思った。