第19章 暁
その後しばらく、暁のアジトでの割と平和な生活が続いた。
(あーあぁ、シスイさんに会いに行きたいなぁ………)
無断で外出すると、あらぬ疑いをかけられそうだったので、しばらく神隠れには行けていなかった。
と言うよりも、アジトから一歩も出ていなかった。
(イタチ兄さんがいるから、寂しくはないけどな………)
退屈だったが、イタチのそばにいられるから良いか、と割り切っていた。
そんなある日、イタチの相棒、十蔵が死んだ。
あと、角都の相棒も。
「枇杷十蔵がやられた。」
ペインが宣言した。
「やられたのはもう一人いる。」
「敵にやられたというよりは、味方にやられたというところだ。」
ゼツが例のおかしな口調で言った。
(大筒木カグヤの回し者が!)
ルナはオビトよりもゼツに注意していた。
「あの野郎がグズグズしてただけだ。」
角都が不機嫌そうに言った。
イタチと角都の相棒の件は、新メンバーが見つかるまで保留、と言うことになった。
大蛇丸はずっと、イタチの方をジトーっと見ていた。
(大蛇丸が抜けたら、鬼鮫と飛段とデイダラが来るまであと少しか……
……………可愛いメンバーが増えるのが楽しみだな。)
ルナは期待に胸を膨らませた。