第17章 惨劇前夜、儚い平穏
「もう、そのお姉様っての、やめてよー。」
「いえっ!そう言う訳には!」
「だって私、将来はサスケ君のおよ……」
「サクラ、その先は言わせないわよ!」
「何ですって!」
こちらでも喧嘩が始まってしまった。
(これが六歳児…………)
ルナは溜息を吐いた。
「おーい、サスケ、ナルト君、喧嘩は止めよう?」
ルナはサスケを睨んでいるナルトと、ツーンとしているサスケの間に入って言った。
「姉さんがそう言うなら。」
「ルナ姉ちゃんがそう言うなら、しょうがないってばよ………」
二人とも落ち着いてくれたようだ。
「じゃあ、サスケ、演習場に行こう?」
「うん!」
ルナはサスケの手を握り、飛雷神で演習場に飛んだ。
ナルトは、突然消えた二人にびっくりしていた。
(あれ、ルナ姉ちゃんの術みたいだってばよ………
あんなの、聞いたことないってばよ。ルナ姉ちゃん、ナニモンなんだ?)
ナルトはうーんと考え込んだ。
サクラといのの方は、また一時休戦して、一緒に帰宅していた。
「にしても、ルナお姉様、可愛かったねー。」
「ホントよ!あんなお姉さんがいたら、アンタみたいなデコッパチなんて、見向きもされないわよ!」
「それを言うなら、アンタみたいなイノブタだって、相手にされないわよ!」
「何ですって!」
………………こちらではまたバトルが起こっていた。