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神隠れの少女【NARUTO】

第17章 惨劇前夜、儚い平穏


次の日の夕方。

今日の深夜に任務があるルナは、サスケに会っておきたくて、アカデミーに迎えに行った。


「サースケ!」

「あ、姉さん!」

「ねえ、修業に行かない?」

「うん、行く行く!」

サスケは首を縦にぶんぶん振った。

そこへナルトがやって来た。


「あ、ルナ姉ちゃん!久しぶりだってばよ!」

ナルトはニカッと笑ってルナに手を振った。

「ふふ、久しぶり、ナルト君。」

ルナは微笑を浮かべて手を振り返した。

その様子を見て、サスケは、眉間に皺を寄せて、

「お前、何で姉さんのこと知ってんだ?」

といきなり喧嘩を売った。ナルトは、

「ハァ⁉︎何でお前に教えなくちゃなんないんだってばよ⁉︎」

とその喧嘩を買っていた。


(あー、なんか始まっちゃったよ……)

ルナが止めに入ろうかと思っていると、後ろから肩をトントンと叩かれた。

振り向くと、髪の毛がピンク色の、おでこが広い子と、金髪の気の強そうな子が立っていた。


「あの、サスケ君のお姉さんですか⁉︎」

「はい、まあそうですけど。何か御用でしょうか?」

(サクラといのか。)

ルナは相手が六歳児でも、カチカチの敬語で話した。


「………キャーーーーーー!」

(サスケ君のお姉さん!可愛すぎるー!)


「へっ?」

いきなりサクラといのに絶叫されて、ルナは面食らった。

(て言うか、音量が半端じゃない…私はこんなに煩くなかったぞ………)


「あのっ!お名前は?」

「えっと、ルナです。」

「キャーーーーーー!」

「おわっ⁉︎」

(いちいち音量大きい………)


「あの、私、春野サクラです!」

「私、山中いのです!」

「これからよろしくお願いします!」

サクラといのは声を合わせて言った。

「ああ、うん……よろしく。」

ルナは年頃の女子の煩さに若干辟易した。


とりあえず話題を振ってみた。

「二人とも、アカデミーの一年生?」

「そうです!ルナお姉様は?」

「お姉様って……私は、もう卒業したよ。」

「えぇ⁉︎」

「一年生ってことは、サスケと同じだね。仲良くしてあげてよ。」

「はいっ!勿論でございます、お姉様!」

サクラといのの声がまたシンクロした。
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