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神隠れの少女【NARUTO】

第17章 惨劇前夜、儚い平穏


ルナはシスイと楽しいひと時を過ごし、満足して、木ノ葉に帰ることにした。

「さよなら、シスイさん!また来ますね!」

「ああ。待ってるぜ!」

ルナは飛雷神で消えた。



ルナが消えてまもなく、シスイのところに李蘭がやって来た。

「シスイさん!さっき、ルナ様が来ていらっしゃいませんでしたか⁉︎」

「ルナ?ああ、今さっきここにいたが。」

シスイがそう言うと、李蘭は、

「折角ルナ様にプレゼントしようと思って作ってたのに………」

と言ってショボーンとしていた。

「何を作ったんだ?」

「髪飾りですよ。ほら、どうです、いい出来でしょう?」

李蘭の手の中には、銀色に輝き、青い美しい宝石がシンプルにあしらわれた髪飾りがあった。

「おお!これはすごいな!李蘭が作ったのか?」

「そうですよー。どちらかと言うと材料の調達に苦労しましたけどねえ。」

「確かに。この金属や宝石は、どこから?」

「外国から買って来ました。」

「どうやって?」

「嫌ですね、ただ買って来ただけですよ。ただ、とっても高くて……」

「ああ………」

シスイはなんとなく察した。

「でも、少し余っているので、どうですか、シスイさんも作りませんか?

ルナ様とっても喜ぶと思いますけど………」

李蘭がシスイを横目でジトーっと見ながら言う。

「わかった。作るよ。俺、ルナに何もしてやれてないしな。」

シスイは李蘭の視線に負けた。

「そんなことはありません。ルナ様がシスイさんの存在にどれだけ救われているか。

………ま、それとこれとは関係ありませんが。」

「しっかし、何を作ろうかな………」

「指輪なんてどうです?」

「あ、それいいな!」




……………………こうして今日も、シスイの奇妙な神隠れライフは続く。
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