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神隠れの少女【NARUTO】

第17章 惨劇前夜、儚い平穏


ルナが飛んだ先には今さっき渡された資料に書いてあった抜け忍達がいた。

「あら、さっきの人達のお仲間ともうご対面ですか。」

「俺らの仲間を殺したのは、お前かっ⁉︎」

一人が興奮して怒鳴ってくる。

「そうですよ。」

ルナは笑顔で答えた。

それで抜け忍達はキレてしまった。

「十対一はちょっと汚ねえが、構わん、やっちまえ!」

抜け忍達がルナに襲いかかった。


ルナは抜け忍達の手裏剣やクナイをかわしながら、資料をめくって、一人一人の顔を確認した。

神通眼は夜の暗さに順応し、暗視カメラのようによく見えた。


「てめえっ!その紙仕舞え!舐めてんじゃねえぞ!」

一人がクナイを一度に十本くらい投げて来た。

「うるさい。」

ルナはアクロバティックに宙を舞って、その全てを完璧にかわした。


「ラチがあかねえ!お前ら、行くぞ!

火遁・炎弾!」

抜け忍者達が炎を放って来た。

「貴方達、ここは森の中ですよ。火事になったらどうするのですか?恥を知りなさい。

水遁・水龍弾の術!」

ルナは自分のチャクラから作った水でできた巨大な龍を操り、抜け忍が放った炎を打ち消した。


「あ、あいつ、水が無いのに、水遁使いやがった……」

「おい、ヤバいんじゃないか……?」

抜け忍達がそわそわし出した。


「………確認は終わりました。顔くらい覚えてから来ればよかったです。

まあ、もう関係ありませんが。ではみなさん、さようなら。

命遁・欣喜雀躍!」

散り散りになった抜け忍達を、小鳥の形をしたチャクラが追いかけ、一人、また一人と、倒されていった。


「はあ、これで全部ですかね。」

ルナは十人全員の死体を回収して、また鬼燈籠の術で火葬にした。

(なんか、板について来たなあ。)

ルナはパチパチと爆ぜる炎を見ながら、少しぼうっとした。

(やっぱり、李蘭と那由他には残ってもらって正解だったな。

暗殺してる私なんて、見られたくない。)

また残った灰を埋めて手を合わせると、木ノ葉に飛んだ。


「火影様、終わりました。」

「おお、早かったのう。」

「全員火葬にしました。」

「うむ、ご苦労であった。」

「では。」

ルナはそこから神隠れに飛んだ。
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