• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第17章 惨劇前夜、儚い平穏


次の日の夜は早速任務。

内容は隣国から侵入して来た抜け忍の暗殺だった。

情報では、国境付近の宿に泊まっているとかで、そこへ向かった。

迷彩隠れで姿を消して行く。


(……いた、あいつらだ。)

大したことなさそうなやつらだった。

(まあ、どうでもいいが。)

茶屋から出て来た標的を尾けて、宿に入る。

驚くほどすんなり客室に入れて、ルナは拍子抜けした。

(まあ初任務だし、この程度か。)

ルナは術を解き、標的の前に姿を現した。


「みなさん、こんばんは。」

仮面の下で、にっこりと場違いな笑みを浮かべる。

「お、お前、何もんだ!」

標的がギャアギャア騒ぎ出す。

「お仲間はこれで全部のようですね。」

「お前、木ノ葉の最年少の忍、うちはの天使だな⁉︎」

「おや、私のことを知っておいででしたか。 まあ、どうでも良いですが。

命遁・死神之舞!」

ルナは標的全員のチャクラを完全に刈り取った。

後に残ったのは、枯れ木のようになった死体だけだった。

「任務終了。」

ルナはそれに触りたくなかったので、神通眼の念動力で持ち上げ、

窓から飛び降りて裏手の森の中へ移動して、鬼燈籠の術で燃やした。

燃え残った灰を埋めて、手を合わせた。

「では、みなさん、さようなら。」

ルナは飛雷神で木ノ葉に帰還した。


火影邸に報告に来た。

「火影様、任務が完了しました。」

「ご苦労。遺体はどう処理したのじゃ?」

「燃やして、埋めました。」

「それなら大丈夫じゃな。ところで……ルナ、もう一任務頼まれてくれんか?」

「なんなりと。」

「……実は、さっきお前の殺った奴らにまだ仲間がいたことがついさっきわかってな……」

「……何人ですか?」

「十人じゃ。」

「なら大丈夫です。さっき作った墓の前に飛雷神のクナイを刺しておきましたので、直ぐに向かえます。」

「頼んだ。」

「では。」

ルナは飛雷神で、さっきの街まで飛んだ。


「……飛雷神の術をあの歳で使うとは……どこまで優秀なんじゃろうか。

というよりも、誰に習ったんじゃろうか。それに、さっき言っていた墓とは、さっきの標的のものだろう。

殺した標的の墓を作るとは……やはり、よくわからない子じゃ。」

ヒルゼンは独りごちた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp