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神隠れの少女【NARUTO】

第16章 うちはシスイ


ルナはそれを聞いて疑問に思った。

「え?どこがですか?私はイタチ兄さんとは全然違います。むしろ逆です。」

それを聞いて、シスイは溜息を吐いた。

「ルナ、そういうところが、そっくりだって言ってるんだよ。

……イタチからも、多分全く同じ答えが返って来るだろうからな。」

「あ……」

(イタチ兄さんは優しい。確かに、私にやらせるくらいなら、自分でやると言うかもしれない。

…………でも、それじゃ嫌。)

ルナはハッとして、少し間の抜けた声を漏らした。


「でも、私はイタチ兄さんに傷ついて欲しくなくて………」

ルナはシスイにわかって欲しくて、ポツリと呟いた。

「だから、それが同じなんだよ。お互いに傷ついて欲しくないと思ってる。

……………お前が選択したら、イタチはどう思う?」

「それは……」

ルナがシスイから目を逸らし、口籠る。

「わかるだろ?イタチは自分を責めるだろう。俺のせいでルナが、ってな。」

「うーん……」

(確かに、私がやった場合、イタチ兄さんがどう思うかなんて、考えてなかったな……)

ルナはぐうの音も出なかった。


「………だから、ルナ、この件はイタチに任せろ。

一族を皆殺しにするルナなんて、俺もイタチも見たくない。」

「………でも、それじゃあ……」

「………うちはは、もう限界だってことだ。お前のせいじゃない。誰のせいでもない。

……………これが運命なんだ。」

シスイはルナを抱き締めて言った。

(こうする以外に、道は無いんだ、もう。)


「シスイさん…………」

ルナはシスイの腕の中ですすり泣いた。

(やっぱり、助けられないんだ。)
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