第3章 神隠れの里
「ルナ、キラ、ただいまぁ〜」
と、お父さんがデレデレで私達を抱き上げたので、私は嬉しくなって、
「おとうしゃん、おかえりなしゃい‼︎」
「お〜、ルナはもうそんなに喋れて、すごいねぇ〜」
なんてやり取りをしてた。そこへお母さんがやってきて興奮気味に言った。
「あなた、ルナに神皇一族の血継限界について教えてあげて。」
「まだルナには早いだろ。」
「あ、そっか。」
お母さんはポンと手を叩いた。
気付くの遅いよ……
でも、前世の記憶がある私にはそう難しい話ではないし、これは聞かなければならないことだと思っていたので、
「らいじょうぶ、わたし、わかるから、おしえて!」
と言ったら、お父さんは驚きつつ、しぶしぶといった様子で、口を開いた。