第3章 神隠れの里
「ねえ、おかあしゃん、よりしろって、なに?」
と探りを入れてみた。するとお母さんは、聞いてたのね、と呟いて、
「たいしたことじゃないのよ。」
とはぐらかした。
何ではぐらかされたのか解らなかったけど気をとりなおして、今度は、
「おかあしゃんも、しのびなの?」
と聞くと、
「そうよ。この里の忍は、ほとんど神皇一族なのよ。」
「へ〜、おかあしゃんも神皇さんなの。」
「ううん、お母さんは、実は、木ノ葉隠れのうちは一族だったのよ。この里には嫁いできたの。」
というので、私はびっくりして、へぇ、としか言えないでいると、お母さんは、
「神皇一族だって凄いけど、うちはだって負けてないんだから!写輪眼は凄いのよ、まあ神通眼には負けるけど……」
と何やら焦っていた。私はここぞとばかりに、
「シャリンガンとジンツウガンて、なに?」
と訊いた。お母さんはそのままの勢いで、
「写輪眼はね、うちは一族の血継限界よ!神通眼は、神皇一族の血継限界よ。」
「ケッケイゲンカイって、なに?」
「その一族の人にしかない、特別な能力よ。ルナはうちはと神皇の両方を持っているから、沢山持ってるわね。」
と教えてくれた。
と、そこに、お父さんが帰ってきた。