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神隠れの少女【NARUTO】

第16章 うちはシスイ


「ああ、混乱してきた…………」

「ほらシスイさん、まだ訊きたいことあるんじゃないんですか?」

ルナは一番苦労した眼球作成について訊いて欲しくて、シスイにそう訊いた。


「ああ、そうだ…この眼。どうやって作ったんだ?」

シスイは目を閉じて瞼越しにそれに触れた。

それは、まるで元からそこにあったかのように、シスイに馴染んでいた。

「ふっふーん、それはですね…………」

そう言いながらルナはシスイの手を取り、飛雷神でまた違う施設へ移動した。



「……ここは?」

さっきとは少し違って、機材が何台かと、大きな冷蔵庫がある施設にやって来た。


「シスイさん、ここは、再生医療施設なんです。その眼はここで作ったんですよ。

あ、言いそびれてましたが、前に採取した毛根の細胞から、シスイさんの遺伝情報は把握済みです。

……………実は、私の忍術を使えば、一瞬で眼を再生させることはできます。

しかし、それでは細胞の寿命が、激しく縮まってしまいます。

特に、数百時間に一回しか分裂しない角膜などでは、その影響は予想もつかない!

だから、私は考えました!」

「………何を?」

突然饒舌に語り出したルナに若干驚きつつも、シスイは訊いた。


「私の遺伝情報から作り出した、あるタンパク質の添加です。」

「何だって?」

シスイにはさっぱりわからなかったようだ。


「まあ、簡単に言うと、細胞の寿命を縮めずに身体の失った部分を再生できるってことですね。」

(まあシスイさんにテロメアとかテロメレースとか言ってもわかんないだろうし。

李蘭と那由他が研究熱心で本当に助かった。)


ルナは、えっへんと胸を張って言った。

それを聞いてシスイは、

「…………えええぇえぇえぇぇ!」

とかなり大げさに驚いた。

ルナはそんなシスイの前でニコニコしていた。
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