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神隠れの少女【NARUTO】

第16章 うちはシスイ


「シスイーーーーーーッ!」


イタチの叫びと共に崖下に落下するシスイ。

ルナは瞬時にその後を追って、飛び降りた。

そして神通眼の念動力で減速させたシスイを空中でキャッチして、自分の足で水面に着地した。

「うっ……」

足の骨がビキッという音を立てたが、ルナは何とか持ち堪えた。


「…………あれ、生きてる…?」

シスイは目が見えないせいか、状況を把握できていないようだった。

「シスイさん、どうも。」

ルナは極力いつも通りの声色で言った。

「お前……ルナか?いや、そんな訳ないか、ルナの力じゃ俺を支えるなんて無理だよなあ。」

シスイは場違いな笑みを浮かべていった。

「シスイさん……チャクラで肉体を強化してるだけで、私ですよ。」

「何……」

シスイはひどく驚いた。


「どうして俺を助けたんだ……?」

「そんなの、シスイさんに死んで欲しくないからに決まってるじゃないですか。」

ルナはさも当たり前であるという風に言った。

「……………でも、俺は、もうダメなんだ……死なせてくれ………」

シスイが懇願するように言う。

「いーえ、ダメです。私はイタチ兄さんみたいに優しくないので。

じゃ、飛びますよ。」

「…………どこへだ?」

「……私の故郷です。行きますよ!」

驚くシスイを放置して、ルナは飛雷神の術で神隠れに飛んだ。




神隠れのそばの木の上に移動したルナは、シスイを抱いたまま、地面に飛び降りた。


ストッ


「……っとお。あ、足もう治ってたっぽい。」

もう着地しても怪我の痛みは感じなかった。

「……もう着いたのか……………」

「……ええ、飛雷神ですよ。それより先に……………

命遁・限定解錠!」


ルナはシスイの腕に通行許可証となる里の紋章を刻み、神隠れの門をくぐった。
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