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神隠れの少女【NARUTO】

第16章 うちはシスイ


次の日。

今日はうちは一族の会合の日で、フガクとミコトは、集会所の前でイタチを待っていた。

「来ませんねえイタチ……」

ミコトが不安そうに言う。

フガクは腕を組んで、宙を睨んでいた。



その時イタチは、森の中から、シスイが集会所に来るのを待っていた。

(遅いな……)

シスイの身に何かあったのかもしれないと思ったイタチは、暗部の面を被り、行動を開始した。




同時刻、シスイはダンゾウに呼び出されていた。

「何でしょうダンゾウ様?そろそろ会合の時間なのですが。」

「三代目が説得しても里の者の不信は払えんぞ。」

それを聞いてシスイは黙った。

「それに儂のような疑り深い者も簡単に簡単に考えを変えぬ。」

ダンゾウは下を向き、目をカッと見開いた。


「その時には儂にも別天神を使うか?

………………………………その写輪眼儂が預かろう。」

そう言ってシスイの顔に手を伸ばすダンゾウに、シスイは写輪眼の幻術をかけた。

するとダンゾウは項垂れたまま動かなくなった。


「……じきに覚めるでしょう。」

シスイはそう言ってその場を立ち去ろうとした。

しかし、そうは行かなかった。


ドスッ!


さっきシスイが話していたダンゾウは本物ではなかったようで、もう一人のダンゾウが、

シスイに強烈な腹パンを食らわせ、そして、シスイの眼孔に指を突っ込み、右目を抉り取った。

ダンゾウは奪い取った写輪眼を即座に自分の眼孔に嵌めた。


「もう片方も渡してもらうぞ!」

根の暗部たちがシスイを追い詰める。


「火遁・豪火球の術!」

「水遁・水乱破!」

シスイが撃った豪火球を根の水遁が搔き消した。

しかし、霞が晴れた時には、そこにシスイの姿はなかった。


シスイは、大急ぎで、イタチとの緊急用の待ち合わせ場所に向かった。

監視カメラの死角になっている、あの断崖に。
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