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神隠れの少女【NARUTO】

第15章 暗部の任務


「那由他ー!」

「お、ルナ!李蘭!」

ルナに気がついて、那由他が振り向いた。


「調子どう?」

ルナは那由他の集中講座の成果が知りたくて、うずうずしていた。

「絶好調だぜ!まあ、成果を見てみろよ!」

那由他がそう言うと、影分身達がわらわらとやって来て、綺麗に整列し、一斉に目を閉じた。

そして開いたときには、影分身達の顔には紅い隈取りが現れ、身体は炎のような金色の光に覆われていた。


「おおー、仙人モードだ!ここにいるのは千体ぐらいみたいだけど、他は?」

「後五千体は自然エネルギーの収集中。里外に分散してる。勿論、変化してるぜ。

残りは里の整備と、アレについての作業中。」

「そっかー。で、何ができるようになったの?」

ルナは自分の影分身に話しかけた。

「本体、待ってたよ!」

そう言ってルナの影分身の一人が歩み出た。

「見ててね!

仙法・無機転生!」

影分身が術を使うと、あたりの家屋や標識などがうねうねと動き出した。

「おー、なかなかやるじゃん。」

ルナは自分の影分身に感心した。


「驚くのはまだ早いよ!これももう使えるんだから!」

そう言う別の影分身の周りに、黒い球体が複数個、大量に現れた。

「おお、求道玉かー!」

「形態変化はもう完璧だよ!」

その影分身は、求道玉の一つを短槍に変化させてビュンビュン回して言った。


「それに、ほら!」

その影分身は求道玉を一つにまとめ、大きな求道玉を作った。

「本気出すと、色々消えちゃうからやらないけどさぁ……………

膨張求道玉とか、終焉求道玉とかも、使えると思うよ!」

そう言ってその影分身はにぱっと笑った。


「うわー、凄い。短期間で、私、超危険人物になってる……………」

ルナは求道玉だけは迂闊に使わないようにしようと思った。

その言葉に、ルナの影分身達は心の中で一斉に突っ込んだ。

(いやいやいやいや、超超超超超危険人物でしょ……世界、消えるよ………それに、天之御中だってもう使えるんだよ?

………………危険とかそういうレベルじゃ無いよ……この世界の脅威だよ…………)
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