• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第15章 暗部の任務


しばらくして、玄関の戸がガラッと開き、イタチが入ってきた。

その瞬間、李蘭は指輪に戻ってしまった。


「ルナ!」

イタチは、今までシスイが見た中で一番血相を変えていた。

「静かに。大丈夫だ。もう落ち着いた。」

「よかった………」

イタチはホッとした顔で言った。

そしてそのまま、聞きたいことを訊いてきた。

「…………シスイ、ルナはどうしたんだ?」

シスイはさっき李蘭と話したことを言おうか迷って、やめた。

ルナがそんなことを望む訳がないからだ。


「いや、それがよくわからないんだ。」

「そうか………じゃあ、やっぱり今日の任務のことかもしれない。」

シスイが言わなくても、イタチはわかっていたようだ。

「………………イタチ、ルナを大切にしろよ。」

シスイはルナの気持ちを汲んで、イタチの言ったことに対しては何も言わず、それだけ言った。

「………わかってる。」

イタチはルナをジッと見つめて言った。


「じゃ、ルナを家まで送っていくよ。」

シスイがルナを抱き上げて、立ち上がった。

「………すまないな。」

両手が塞がっているシスイの代わりにイタチが戸を開け、二人は歩き出した。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp