第15章 暗部の任務
しばらくして、アカデミーからサスケが出てきた。
「あ、兄さん、姉さん!来てくれたんだ!」
サスケはパッと顔を輝かせて小走りでやって来た。
「お帰り、サスケ。」
イタチが微笑を浮かべた。
「お帰りなさい、サスケ。帰ろっか?」
ルナはそう言って手を差し出した。
「うん!」
サスケは嬉しそうにルナの手を、そしてイタチの手を握った。
(ふふ、子供は、いやサスケは可愛いなあ。)
ルナはサスケとは一歳しか変わらないが、そんなことを思っていた。
そしてそのまま三人で手を繋いで歩いて行った。
サスケはアカデミーで習ったことや、起こった出来事などを楽しそうに話してくれて、
ルナとイタチは、サスケはアカデミーを楽しんでいるみたいで良かった、と思っていた。
一瞬、自分達の散々なアカデミー時代を思い出して、二人は微かに苦笑いした。