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神隠れの少女【NARUTO】

第15章 暗部の任務


「なあ、君………」

帰り道、割と急いで移動しているとき、ガイがルナに話しかけてきた。

「何でしょう?」

ルナは前世でもガイのような暑苦しい性格の人が苦手だったので、少し棘のある声で言った。

「君は、いくつだい?」

「うーん、正確にはお教えできませんが、私と同じ年の子は、まだアカデミーでも低学年でしょうねえ。」

ルナは少しぼかしておいた。

それを聞いてガイは驚く。




ガイは他にも何か言いたげだったが、ルナは気にしなかった。

なぜなら、ガイとルナは、相容れない人格を持っているからだ。

どれほど議論を交わしても、意見が収束することは、決して無い。

それよりも、自分の腹の中を曝け出すことのデメリットの方がはるかに大きい、とルナは考えていた。




そうこうしているうちに木ノ葉につき、報告を済ませ、解散になった。

が、イタチがカカシを呼び止めた。

「隊長の写輪眼は自分で開眼したものではないですよね?」

イタチがカカシをジッと見て質問する。


(ははあ、イタチ兄さん、気づいたか。)

ルナは余計なことを喋らないように、気を引き締めた。

「これは友から託されたものだ。俺に決して大事なことを忘れるなと。」

カカシもイタチをジッと見て言った。

ルナは色々言いたいことがあったが、今言ってもしょうがないと思い、黙っておいた。

イタチも、一応納得したようだった。






その後、イタチと二人でアカデミーの前まで歩いて行った。

サスケが出てくるのを待つためだ。

ルナもイタチも、ずっと口を噤んでいた。

(ちょーっとやり過ぎたかな?)

(俺がもっとしっかりしていれば…)


ルナはイタチに引かれてしまったらしいと思っていたが、そういう訳ではなく、

イタチはルナにトドメを刺させたことに罪悪感を持っていたのだ。

全く、どこまでもイタチはいいお兄ちゃんである。
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