第15章 暗部の任務
グサッ
カカシとガイが何やかんや言っている間に、ルナは息があったもう一人にトドメを刺した。
ルナは役目をひとまず終えて、
「ふぅ。」
と息を吐いた。
(前世では考えられないことだったな。)
ルナはそれほどショックを受けていない自分に、少し驚いていた。
三人の方を向くと、三人ともルナを凝視していて、ちょっと居心地が悪くなったが、気にしないことにした。
「隊長、終わりました。」
「ふむ、そのようだな。」
カカシが淡々と言った。
ルナは、なんとも言えない顔でこちらを見ているガイにちょっとうんざりして、
「ガイさん、これが里の意向なんですよ。」
と事も無げに言った。
ガイはそう言われて、ガイらしくもなく俯いてしまった。
「任務終了です。帰りましょう。」
ルナがそう言ってやっと皆が歩き出した。
放置してきた中忍も、二人とも負傷もしていなかったので良かったが、ルナは中忍の選抜制度に疑問を持った。
木ノ葉の中忍は、あんなのばかりなのだろうか、と。