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神隠れの少女【NARUTO】

第15章 暗部の任務


タタタタタタタタタタタ



少し走ると、すぐに般若衆の背中が見えてきた。

イタチは手裏剣を構え、射程距離に入り次第、投げるつもりのようだった。

カカシに至っては、雷遁チャクラを右手に集めて、雷切をいつでも使えるようにしていた。

般若衆は、何故か刀を抜いたまま走っていて、ちょっと滑稽だった。

しかも、遅い。



イタチの手裏剣が、弧を描いて、般若衆二人の胸に突き刺さった。

後ろから投げたのに、身体の前側に当てる技術は、流石イタチ、と言ったところだ。

カカシも、応戦するためにこちらを向いた般若衆のリーダーを、雷切で貫いた。

ここからが、ルナの仕事だ。

あまり意味のないことかもしれないが、イタチが当然のように人を殺すのを見たくなかった。

カカシが巻物を奪還している隙を狙っていた。




「待って。」

ルナはトドメを刺そうとしているイタチを止めると、背中の刀(ルナにはちょっと大き過ぎる)を抜き、


グサッ


まだ息のあった般若衆に、深々と突き立て、頸椎を切断した。

ルナの面に、パッと返り血が飛び、鼻腔に血の匂いが届いた。

それも意に介さず、ルナは他の般若衆にトドメを刺すために立ち上がった。

「おい、何をしている!」

それを見てガイが喚いた。


「…トドメを刺してるんですよ。見てわからないんですか?」

ルナはガイの方を向かずに、他の般若衆のところへ向かいながら言った。

イタチはそんなルナに何も言えずに見ている。

カカシも敵の生死を確かめようと、般若衆の元へ向かおうとした。


「やめろ、カカシ!」

ガイはまた喚いた。

暗部とガイは、相性が悪い。


「任務中の暗部の名前を呼ぶ奴があるか!」

案の定カカシに怒られていた。
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