• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第15章 暗部の任務


「岩石崩し!」

般若衆が大きな岩石を大量に降らせてきた。

「土遁・土流壁!」

カカシが巨大な土の壁を、次々に立て、岩石を堰き止めた。

だが、岩石が一つ、土流壁のこちら側へ飛んできてしまった。

不確定要素その1、だった。

しかも運の悪いことに、ガイではなく中忍にぶつかろうとしている。

ガイならば、自分で切り抜けられそうだが。

他の岩石とはだいぶ違うところに飛んできていたので、カカシもイタチも、咄嗟に反応出来なかった。

(まずい!)

木ノ葉の誰もが、ルナでさえも、もう駄目だ、と思った時。


突然、岩石が空中で停止した。

我に返ったイタチが中忍を救出したその一秒後、岩石は落下し、ドーンと音を立てて、地面にヒビを入れた。

皆が唖然としていると、ルナは急に疲労感を感じて座りこんでしまった。

そして、ルナの両眼は金色に輝いていた。


(今のは、私の仕業か………)

ルナは両眼に蠢くチャクラを感じて思った。

仲間の危機に直面して、神通眼の新たな能力が開花したようだった。

だが、今影分身を一万体程出しているルナには、いささか消費チャクラが多いようだ。

精神を落ち着けて神通眼を閉じ、ルナは何とか立ち上がった。



「大丈夫か⁉︎」

さっきしゃがみこんでいたのを気にしてくれたのか、イタチが話しかけてくれた。

「大丈夫。それより、もう一回くるよ!」

ルナが言った一瞬後、再び大量の岩石がなだれ落ちてきた。


「八門遁甲・第五・杜門・開!」

ガイは突如真っ赤になって、岩石の間を縫うように移動し、般若衆の一人を蹴りでノックダウンした。

ルナは、なんか暑苦しい技だな、と思いながらも、もう一体影分身を出して、ボケっとしてる二人の中忍の護衛を頼み、

残り三人の般若衆を追ってカカシとイタチと共に崖の上に飛び乗った。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp