第15章 暗部の任務
(にゃはは!持ってて良かったー!)
「イタチ兄さん、お団子あるよ!」
そう言ってルナはイタチの好きな三色団子を差し出した。
「ルナは準備が良いな………」
イタチは驚きながらも、嬉しそうに団子を食べてくれて、ルナは顔には微笑を浮かべながらも、内心はウハウハだった。
(イタチ兄さんの笑顔ゲーット!)
最近イタチはあまり笑わないので、ルナは心配だったのだ。
団子をつまんでニコニコしている二人を、カカシは少し呆れたように見ていた。
そんなこんなで、遂に取引の時がやって来た。
「そちらからだ。」
般若衆の班のリーダーらしい奴が言った。
ルナはガイが万が一でも巻物の仕掛けに気づかなかった時のために、今だけは神経を尖らせていた。
ガイは般若衆に従って、巻物を渡した。
「間違い無いようだな。」
般若衆のリーダーは中を確かめて言った。
「そちらの巻物は?」
ガイが言った。
「これだ。」
ガイはそう言って差し出された巻物を一目見て眉をひそめると、それを蹴り飛ばした。
どうやらルナの心配は杞憂だったようだ。
蹴り飛ばされた巻物は、次の瞬間爆裂した。
そして般若衆はとんでもないことを言い出し、崖の上に飛び上がった。
「木ノ葉は約定を違えて攻撃を仕掛けてきた。よって報復する。」
「約束を破ったのは貴様らだろう!」
ガイが喚く。
もう隠れる必要は無いだろう、とカカシ、イタチ、ルナ の三人はガイの前に降り立った。