第13章 サスケの入学
「お前、何考えてんだってばよ?」
ナルトは訝しげに言った。
「え?何も企んでないよ?」
ルナは少し慌てた。
(やっぱり、みんなに避けられて、疑り深くなっちゃってるな…………)
「だって、変だってばよ………」
ナルトは急に俯いて呟いた。
「変って、何が?」
「だって、何でか知らないけどみんな俺を避けるんだってばよ。
アカデミー以外で話しかけてくれたのは、火影のじいちゃんと一楽のおっちゃんと、あと、姉ちゃんくらいだってばよ………」
それを聞いて、ルナは胸がきゅっと痛くなった。
(人中力だからって、何でみんなそんなことするんだろう…………)
しょんぼりしているナルトを慰めたくて、ルナはナルトに抱きついた。
「おわっ⁉︎姉ちゃん、何すんだってばよ⁉︎」
「……嫌?」
「……いや、嫌じゃないけどよ…………」
ナルトは頭をポリポリと掻いた。
「……君のことを思ってくれる人が、この世界には絶対にいる。
………………それを覚えていて欲しいんだ。」
ルナに今言える精一杯の励ましだった。
今、人中力のことを教えても、きっといい結果を生まないから。
「…………姉ちゃんも?」
ナルトは何故か恐る恐る訊いた。
「…………もっちろん!」
ルナはそれに満面の笑みで答えた。