第13章 サスケの入学
入学式からの帰り道。
「はは、やっぱり新入生と間違えられちゃったなあ………」
ルナが腕を組んでうーんと唸った。
「まだ七歳なんだから、仕方がないさ。」
「うーん、早く大きくなりたいなあ。」
「はははははは。」
イタチが明るい声で笑った。
(小さいルナも、可愛いんだけどな。)
授業が終わる時間に、サスケを迎えに行った。
「兄さん、姉さん!」
「サスケ、おかえり!」
「お帰り、サスケ。」
「あのね、アカデミーでね………」
サスケが早速アカデミーのことの報告を始めた。
イタチとサスケと一緒に帰っていく影分身を見送って、ルナの本体は帰ろうとしているナルトに話しかけた。
「ねえ、君って、うずまきナルト君?」
「……うん?そうだってばよ。お前、誰だってばよ?」
ナルトは眉をひそめて言った。
「私はね、サスケのお姉ちゃんだよ。」
そう言うと、ナルトは、あ、という顔をした。
「あのスカした奴、サスケって言ってたってばよ!」
「そうそう。あのサスケ。」
するとナルトは首を傾げた。
「……うん?そう言えば、姉ちゃんはいくつだってばよ?」
「私?私はね、七歳だよ。」
「てことは、今二年生だってばよ?
…………あれ、変だってばよ。姉ちゃんのこと、アカデミーで一度も見たことないってばよ?」
「あー、私は、三歳でアカデミーを卒業してるんだよ。」
ルナがそう言うと、ナルトは口をあんぐりと開けて固まってしまった。
「三歳ぃい⁈姉ちゃん、見かけによらずすごいってばよ…………」
「見かけによらないって何よー!……あ、そうだ、言いたいことがあったんだ。」
「………なんだってばよ?」
ナルトはルナが急に真面目な顔になったので、少し萎縮してしまった。
「そんなビビらないでよー!…………あのね、サスケはああ見えて、いい子なの。仲良くしてあげてね。」
「ええーー!アイツ、めっちゃムカついたってばよー!」
「まあまあ……後ね……………………私は、君の味方だからね。何かあったら、頼っていいんだよ?」
それを聞いて、ナルトはまたびっくりしていた。