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神隠れの少女【NARUTO】

第11章 "根"接触


ピーーーーーーー!



「あ、演習を監視している上忍達が気づいたようです。」

ルナは笛の音を聞いて立ち上がった。

「君達、演習中だったのか……」

鳥の面の暗部も立ち上がる。

「もう、動けますよね?」

「ああ。お陰様でな。本当にありがとう。」

「いえいえ。じゃ、お気をつけて。」

ルナはそう言って手を振った。

「ああ。」

そして鳥の面の暗部は去って行った。

鳥の面の暗部の姿が見えなくなると、ルナはシスイとイタチの元へ戻った。



「おい、ルナ!」

戻って来たルナを見つけて、シスイが叫んだ。

「イタチ兄さん、シスイさん!」

「どこへ行ってたんだ、心配したんだぞ!」

イタチも少し怖い顔をして言った。

「ごめん、さっきの鳥の面の暗部に千本が飛んできてたから、弾いてた。」

ルナは怒られたこともさほど気にせず、あははと笑って言った。

それを聞いて、イタチはハッとした。

「あの時俺がもっとしっかり敵を見ていれば………」

「で、その暗部は?」

シスイはイタチが落ち込んでいるのを取り敢えずスルーして訊いた。

「ああ、私が治療して、もう出発しましたよ。今夜のことはなかったことにしたいようで……」

ルナは事も無げに言った。

「命まで狙われたのになぜ?」

「事件が明るみに出ればまた新たな争いの火種が生まれる。それは火影様の意向ではない。」

シスイがイタチの疑問に答えた。


(陰から平和を支える名もなき者、か………)

イタチは心の中で呟いた。
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