• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第11章 "根"接触


「……………」

しかし、しばらくして、イタチは黙り込んでしまった。

(でも、俺が本当に優秀なら、ルナはあんな目に遭わなかった。)

自分が写輪眼を開眼した日のことが頭に浮かんで、イタチはゾッとし、あのときに感じた、自分の無力さ、絶望感を鮮明に思い出した。


「イタチ兄さん、イタチ兄さんのせいじゃないよ………」

(私がわざとやったんだよ………)

ルナはイタチの考えていることを察して呟いた。


「やっぱり俺はまだまだ未熟なんだ。そんな俺が……」

シスイはそう言うイタチを見つめながら、ルナの発言の意味を考えた。

(やはり、何かあったか………)


「俺、写輪眼を開眼したんだ。」

イタチは遂に告白した。

「そうか、それでか。」

シスイは納得したように言った。

「どういう意味だ?」

「お前は自分を騙すのがうまいからな。だから自分の本心に気づけないのさ。

…………家に居たくなかったんだろ?そういう顔をしていたよ。」

イタチはそう言われてハッと目を見開いた。

(シスイは最初から俺の気持ちに気づいていたんだ。)


「あれ、じゃあなんで私を呼んだんです?」

疑問が浮かんだルナは、自分を指差して首を傾げた。

「それは………………その………ルナのことをもっと知りたくてな。」

そう言ったシスイの顔は少し赤く見えた。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp