• テキストサイズ

それはきっと、幻じゃない。【気象系BL小説】

第1章 まぼろし


「「なんで知ってるの?」」


俺の心の叫びと、ニノのからかうような声がぴったり重なった。



「さぁ…?」


「え?え?え?」


「あらあら…落ち着きなさいよ…」


「いやいやいや…」


「でもさ、あの子、体は良かったよねぇ…?」



ニノが、カバンの中から写真を二枚取り出した。



「はっ⁉︎」




そこには、紛れもなくヤツの痕跡があった。




「まぁ、あんまニノちゃん、舐めないことだね」



「ハイスイマセン…」


「んふふ、潤くんかーわいい」


「ってかさ!じゃあニノも抱いたってこと!」



「さぁ?どうだろうね?」



さっとキミの鷲色の瞳に、色が差した。




「じゃあ、たまには俺にも潤くんのこと、抱かせてね?」




耳元で囁かれて、俺はヘンな声を出しながらとびのいたのだった。









まぼろしだと思っていたあなたの影は、



キミと、ヤツのおかげで…



まぼろしじゃ、無くなったよ…?











…fin.





/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp