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それはきっと、幻じゃない。【気象系BL小説】

第1章 まぼろし





そこから先のことはよく覚えていない。



ニノが自分で自分の蕾をほぐして、



また俺を舐めて、


俺が勃ったらそこに自分で腰を沈めて、


自分で腰を振って、




とにかく淫らなかずだったってことしか、記憶がない。





それでも、そのホテルに泊まってる間は毎日、


俺たちはセックスをした。












東京に帰ってからも、身体が疼いた。


かずの身体を欲していた。


もう一度、抱きたかった。



今度は俺が…



今度は俺が、ちゃんと抱くんだ。





だけどその思いとは裏腹に、


どんどんのめり込んでいくような気がして。



そんな自分が怖かった。











帰った翌日、火曜日はレギュラー収録だった。


楽屋に行くと、かずがすでに居た。


「あら潤くんおはよう。珍しいね、早いの。」


「おはよ。」


「もしかして…寝てない?」


「い、いや、寝たよ?」


「バレバレです。目の下にクマ作りながら言ってんじゃないよ。」


「ゴメンナサイ…」


「じゃ、みんな来るまで寝てな?膝貸すよ?」


「へ!?いいよ、だってもう来るでしょ、」


「ううん、まだなんだって。今日、予定1時間繰り下がったんだって。」


「え?聞いてない」


「うん。俺もさっき聞いた。」


今日はマネの迎えも断ってたしな…


自分の車で来ちゃったから、わかんなかった。


「ほら、寝ちゃいな?」


ニノがソファで、手招きしている。



それには抗えずに、


ニノの膝枕で、眠った。










気持ちよかった。









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