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それはきっと、幻じゃない。【気象系BL小説】

第1章 まぼろし



「眠れないの…?」


かずの、優しい優しい声。


「うん…」


「ねぇ…潤くん…」


「ん…?」






かずが、くすっと笑いながら言った。



「なんか、当たってんですけど…?」


…そりゃ、好きな人に抱きついてたら勃つわ…


笑い事じゃねぇよ…


「笑うなよ‥」


「何?溜まってんの?」


「うるせぇな…」


抱き留めていたかずの身体が、ガバっと起き上がる。



「抜いてあげよっか。」




そう言ったかずの顔は




カーテンを全開にしている窓から差し込むネオンに照らされて







この世のものでは無いほど妖艶だった。







「…え、ちょっとニノ?」


「遠慮すんなって。ほら、良いよ。」



ニノが俺のスウェットをズリっと下げて、


ついでに下着まで下げて、


「あらおっきい」


もう一度クスッと笑ってから、パクっと咥えた。



「ええええ⁉︎ちょっとニノ⁉︎」


急いで腔内から逃げようとしても


ぐいっと腰を抑え付けられてるからそれは叶わなくて。


「じゅんくんのおいひいよ?」


と上目遣いでこっちを見られながら咥えられてるもんだから…





マジで…



堪んないからヤメテ…





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