第1章 12ヶ月の物語
3ヶ月目~
"なぁ…丸…あの…オレンジのな……?"
仕事で丸に会うたびに
"あんの左手の薬指におんのは
お前の分身か…?"
そう口にしかけては
言えずに言葉を飲み込み続けてて……
"何なんもう(笑)
毎回言いかけて途中でやめるから
気になってしゃーないやんか(笑)?"
そう言って不思議そうに笑う丸に
"誰のせいでこんなに悩まされとると
思てんの?"
そう言ってやりたいけど
"それは間違ってるやろ?"
と自分で自分を戒める(笑)
だってこれは
俺とあんの左手の指輪さんとの
闘いやから…
本物の丸に八つ当たりすんのは
間違ってるもん(笑)
"ほんま何でもないよ?
ただちょっと今
モンハンで闘ってるモンスターが
なかなか手強くてね…?
やからあいつの弱点とか知ってたら
教えてもらおうとね…?
でも…ずるすんの嫌やから
ちゃんと自分で考えるわ(笑)"
そう下を向き言った俺に丸は…
"へぇ…それ何て言うモンスターなん?
名前だけ教えてよ(笑)?"
なんてしつこく絡んでくる(笑)
やからそこはしっかりと
"うるさいわ!!
そこは聞いたらあかん!"
怒ってやりましたよ(笑)