第2章 そして未来へ………
式が始まる前
俺はスマホを掴みトイレに駆け込み
2年前から未読のままの
あんからのメールを開いた…………
『すばる………
こんなダメなとこばっかりの私を
たくさん愛してくれてありがとう……
すばるからの愛情…
毎日痛いぐらい感じてたよ……?
すばるといた一年は
私にとってすごく大事な宝物です。
だから"ごめん"は言わないね…?
丸山さんと形が違ったとしても
すばるを好きだって言った言葉には
一ミリの嘘も混じってなかったから…。
今まで本当にありがとう………
たくさんたくさん
ありがとう…………』
あんからのそんな最後のメールに
"俺もお前が大好きやったわ……(笑)"
そう小さく呟いて
俺は開いたばかりのメールを
スマホから削除した………
ここからまた歩き出すために…
また心から愛せる人に出会いたいから
前だけをみて
またここから歩き始める…………………
…………………end……………………………