第5章 捨てるもの
私は苦しく微笑む娘が怖かった。
「陽暮…肉を喰べなさい」
肉の塊を娘の口にそっと近づけた。
でも娘は少し笑って泣いた。
「…い…らない…」
でも私は口に無理矢理押し込んだ。
どれだけ抵抗されたっていい。
とにかく口の中に押し込んだ。
「あぁあぁぁ…!!!やめろぉぉぉ・・・・・!!喰べ・・・るか・・・!!ぐわぁっ・・・」
呼吸ができなくなって顔が真っ青になる娘を無視してとにかく飲み込ませた。
「んんんんっっ!!ぐあっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ついに娘は肉を喰べた。無理矢理。
娘は少し快楽に苦しみ私を睨んだ。
「くっそババァ・・・何してくれてんだよぉぉぉ!!!」
娘は何度も何度も繰り返し言っては私を殴った。
顔も殴ってきた。
でも私は殴り返さなかった。
そして娘の腕が止まった時私は自分の腕の肉を噛みちぎった。
「うあぁぁぁぁ・・・うっ・・・」
想像以上の苦しみに大声を荒げた。
娘も真っ赤な右眼を大きくして驚いた。