第4章 利世の少年
満月の夜…真っ暗の茂み。
瓶さん達は仮眠の交代なのか、喋っている。
-今だ-
私は、部屋の窓から出て足で壁を蹴って樹木の一番上を目指した。
一つの木のてっぺんに足をついた。
瓶さんたちは何も疑うことなく、交代をした。
私は、瓶さんの視線がこちらを向く前に、樹木を蹴っては飛んだ。
ようやく、アジトから抜け、ここは…何区だろうか?
私は、暗い街の中でふと、アジトからすんなり抜け出せたことに疑問を感じたが、とりあえあず…20区を目指した。
*゛*゛*゛
あれから、1ヶ月ほど経った。
「あんていく…ここが…
金木研のいる場所-」