第2章 聖夜のシンデレラ（＊）

「あぁ、でも…セナの口から聞きてェ」
「なんでそんなに…」

こだわるの？と、首を傾げればまたククッと喉奥で笑った

「お前が俺のモノだと実感できる」
「ぁ、ンッ」
「俺だけに支配されてるお前が…愛おしい」
「ぅあ…指ぃ、ダメぇっ」

不意打ちに浅く感じる部分を指先で押すように擦られれば、止めようのない声が溢れる
攻め立てるローは、どこかうっとりとセナを見つめ熱い吐息を漏らしていた

「ふぁ、ぁ…ろぉ、」
「なんだ」
「もう、欲し…」

限界に涙を浮かべた黒目がちの瞳が、驚きを隠せないローの顔を映している

「欲しぃ…のっ、ローが」
「っ…まだ、慣らしてねェだろうが…」
「大丈夫…ッだから、早く…ローを…ちょうだい？」

両腕を広げて懇願するような視線を投げ掛けてくるセナの妖艶さにたまらずゴクリと生唾を飲み込んだ
だが、ここで欲に負ければ彼女を傷付けてしまう

「もう少し、待て」
「あっ、や…なん、でぇ」

止めていた指の動きを再開すれば、懇願が聞き入れられなかったことに目を見開き快楽に表情を歪める
すぐに潤いで満たされたナカは、段々と柔らかくなり指先を受け入れ…更なる刺激を求めて熱くうねり出す

「ろ、っ…も、い…ッからぁ」
「ああ…俺もそろそろ、限界だ」

素早く指を抜き去れば、一瞬透明な糸が名残惜しげに指先を絡めとった
抜ききった指先にまとう蜜に舌を這わせ、一度熱い溜息を吐き出せば
膝裏を抱え上げ、腰を支えて凶悪なまでに猛ったロー自身を充てがう

「ひぅ、っ」

押し当てられた燃えるような熱さに、セナは全身を強張らせヒクリと喉を鳴らした
はしたない部分がヒクヒクと早くローの熱を飲み込もうとしているのが実感できて、恥ずかしさに逃げ出したくなる

けれど既にローによって押さえつけられた下半身は、逃げる隙など与えられず、ゆっくりと腰が押し進められてゆく

先端を飲み込んだところで、ロー自身の熱が全身に広がるような感覚に見舞われた
目眩がしそうなほどの熱に、うわごとのような吐息が漏れる

「ふぁ、っぁ…ッん、」
「っく…キツ」
「んぅ…ァッ、ひ…ァアッ」
「、力…抜け…ッ」

一気に自身の全てを埋め込むと、ヒュッと喉を鳴らしてセナが息を詰めた
その拍子に全身に力が込められ、危うくローは達しそうになるがどうにか持ち堪える