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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第1章 10/31の文化祭(*)


「そう、ワノクニのお化け屋敷を再現するらしいわよ」
「へぇ!楽しそう!」

どこのクラスも様々な催し物を考えて、準備に取り掛かっているのだ

「ちなみに料理の方も少し頼んでいい?サンジくんが休憩の間なんだけど」
「えっ、サンジさんってルフィのクラスだよね?!」

2年生が、1年生の催し物を手伝うのはいいのだろうか

「お願いしたら、快く引き受けてくれたわよ?」
「それは」

サンジが女性に弱いのと、そもそもナミに惚れているからなのでは…とは言えなかった
多分ナミのことだから、分かってやっている

「あ、そろそろ準備に行かなきゃ!セナは、今日も生徒会でしょ」
「うん、でも今日で生徒会の仕事は落ち着きそうだから。明日からは手伝えると思う」
「なら良かった、サンジくんたち料理班とメニュー考えて欲しいの。前日には買い出しも行ける?」
「行ける行ける!」

一大イベントといっても過言ではない文化祭に、実は結構ソワソワしているのだ
クラスの出し物について前半は一つも協力出来なかったので、できれば残りの日数はクラスのために貢献したい

「あとでサンジくんに連絡先教えておくけど、いい?」
「大丈夫!」

当日までは、サンジと料理について考えて欲しいとのことで、ひとまずナミとは別れた
その足で、生徒会室へと向かう

「お疲れ様でーす」
「あっセナ遅ェぞ!待ちくたびれちまった」
「ん?」

生徒会室の扉を開けて入れば、何故かぷんぷんと憤慨しているルフィがソファをしきりに叩いて呼んでいる

「なになに、私何かした?」
「セナの膝枕がないと寝れねェ!」

唐突に何を言い出すのかと思えば、膝枕をしてほしいらしい
そういえば何日か前に、疲れ切って眠ってしまっていたルフィが寝にくそうにしていたので、その頭を膝に乗せた気がする

「早く座れってば」
「あ、はいはい」

ソファの端に座ると、ぽすんと頭を乗せて顔には被っていた麦わら帽子を乗せればものの数秒で寝息が聞こえてきた

『はやっ』

短めの黒髪をあやすように撫でてあげると、ムニャムニャ何か寝言を呟いているようだ

起こさないよう、静かに会計の書類を確認して時間を過ごす
暫くして

ガチャ

「…これはどういうことだ」
「あ、ロー。お疲れ様」

生徒会室に現れたローは、ドアを開けて飛び込んできた光景に思わず固まる
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