学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第1章 10/31の文化祭(*)
「やぁ、ッふ…!ンン」
「っは、あんまり抵抗すんな…イジメたくなんだろうが」
「?!」
「なんだその意外そうな顔は」
心外そうに眉をひそめたローは、不機嫌に一度唇を離した
すんなりと離れた唇に、思わずポカンと呆けてしまう
『えっ、いつものアレ…イジメてない?!』
幾度となく身体を重ね合わせてきた中で、毎度と言っていいほどねちっこく攻められては喘がされてきた
いくら音を上げようとも、本人が満足するまでひっきりなしに愛を注がれる
まぁ決してイジメではないかもしれないが、しかしどうやら、あれでも彼の中では抑えていたということか
「不満があるなら言え」
「や、そんなことは…ただ」
「ただ?」
「できれば、優しくシてほしい…かな」
今のローは飢えた獣のように、ギラギラとしたオーラを纏っている気がする
どんな彼でも受け入れる自信はあるが、いかんせん体格やら体力の差が激しいので本気を出されてしまえば一瞬で意識を飛ばすだろう
「ハァ…お前な」
深い深いため息とともに、いったん身体が宙に浮いた
すぐ後に、背中に慣れたふかふかの感触
どうやらソファに移動したらしい
覆いかぶさるようにまたがったローは、顔が少し赤くなっていた
「どしたの?」
「煽っといて、無茶言うんじゃねェよ」
「え、どこであおっ「言っておくが」…はい?」
「優しくしてほしいなら、素直になってみろ」
「ッ」
「そしたら優しくシてやるよ」
ある意味宣戦布のように告げられて震えたのは、恐怖かそれとも…
ローが着ている衣装のせいで、マッドサイエンティストの実験台になる哀れなモルモットのような気分になる
さらに凶悪な笑みを浮かべながら、舌なめずりをして見下ろされると逃げられない
「さァ、どうしてほしい?」
眼鏡を外して耳元でわざとらしく甘やかすような声音で問いかけられる
何も答えないでいると、耳の輪郭をなぞるように舌を這わされた
「ひ…ッ」
「言わねェなら、このままだが?」
「やぁ…舌ッ、ダメ…」
耳の穴まで舐められれば、鼓膜に直接響く卑猥な水音
ゆっくり耳たぶまで舐めしゃぶられては…同じ行為の繰り返し
たったそれだけのことにせり上がる熱が、じわじわと体内から侵してくるようだ
「ん、も…や」
「嫌じゃないだろ?」
あくまで優しく耳元で諭されると、本当にどうでもよくなりそうになってきてしまう