学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第1章 10/31の文化祭(*)
「かっ…」
何の迷いもなくすんなりと言われた言葉に、ローが思わず動揺を示す
恥ずかしくなると途端に口下手になってしまうセナは、滅多に容姿を褒めることがなかった
「?どうしたの」
「いや…」
思わぬところで爆弾を投下され、思いがけず朱に染まった顔を隠すように片手で覆う
すると今度は
「眼鏡までかけてるんだね」
「ああ、ダテだけどな」
「すごく似合ってる」
「そうか?」
今日は一体どうしたのだろうか、やけに素直に褒めてくるのがいやにむず痒い
それにただ眼鏡をかけただけで、何か変わるものだろうか
目下のセナを見遣れば、見惚れた風にこちらを見上げてどこか艶っぽく微笑んでいた
それは化粧のせいか、着ている衣装のせいか…
普段のかわいらしい雰囲気とは違い、ドキッとしたのも束の間
セナが真剣な表情になって口を開く
「ありがとう」
「っ」
「ローが助けに来てくれて、嬉しかった。だからありがとう」
「当たり前だろ」
「ふふ…そっか」
助けに来てくれることを、当たり前だと言ってくれるのが嬉しくてセナは緩みそうな頬を目の前の素肌に押し付けた
柔らかな髪が胸元をくすぐる感覚にさえ愛しさを感じて、ローは目を細める
「お前に触れていいのは、俺だけだ」
「うん」
「だからお前を守るのも愛するのも、俺には当然のことだ」
両頬に手を添えて顔を近づければ、ゆっくりと唇を合わせた
普段の激しいソレとは違い、まるで永遠の愛を誓うように…ただ静かに唇が触れ合う
そんないつもと違う雰囲気にお互いが飲み込まれ、どちらともなく全身に熱が灯る
「ろぉ…」
迫り上がる熱に浮かされ、先に行動を起こしたのはセナ
素早くしゃがみ込んで膝立ちになると、ちょうど目の前には張り詰めズボンを押し上げているロー自身
「私も、ローのこと愛してる」
「ッバカ、か…」
人の股間の前で何を言い出すかと思えば
細い指が迷うことなくジッパーに伸び、潤んだ瞳で見上げてくる
更には衣装のせいでやけに強調された胸の谷間や、スカートから覗くガーターベルトのせいでローの興奮は増すばかりだ
「やめろ、…俺はいい」
「やだ」
止めるのも聞かず、下げられたジッパーの中から既に勃ち上がった自身が顔を出す
セナはそれをうっとり見つめてから、迷うことなく先端を口に含んだ