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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第1章 10/31の文化祭(*)


「セナ、休憩に入んなさい」
「後は任せなァ」
「レディを泣かせる野郎はきっちりオロしとくからね、セナちゃん!」
「俺の仲間に何してくれてんだァ!!」

異様な空気に静まり返った教室で、声を出したのはナミとキッド
それと簡易キッチンから出てきたサンジと、人混みから飛び出してきたルフィ


「テメェ、許さねー!」
「何もセナちゃんが大事なのは、ローだけじゃないんだぜ。残念だったな?」
「校内の風紀を乱しただけじゃなく、人の親友にまで手を出されちゃァ…かーなーり、懲らしめてやんねェとなァ!」
「そうね…この男、タダじゃ済ませないから。安心してちょうだい、トラ男もね」

「そもそもテメェが元凶じゃねェか」

たかだか高校の文化祭で、セナにこのような格好をさせたのは他の誰でもなくナミなのだ
普通の格好をさせていれば問題など何もなかったはず

「だから責任取るって言ってんでしょ!さっさとどっか行きなさいよ!!」
「上からモノを言うんじゃねェ!この守銭奴が!!」
「うっさいわね、この凶悪隈男!!」
「貴様…バラすぞ…!」

「だーっもぉっ!テメェらが喧嘩してんじゃねェ!!」


キッドがナミの首根っこを掴んで、意識を取り戻した男の方へと引きずっていく
既にサンジとルフィは制裁を加えにかかっていた

「一つ貸しだからな、トラファルガー」
「…ああ、」



自然と開けた道から、セナを抱えて教室を出る
迷うことなくローの足が向かうのは生徒会室
移動の間、2人の間には沈黙が流れていた


ガチャッ


施錠を外し、シンとした室内に足を踏み入れる
セナを床に降ろせば、ローは後ろ手に扉の鍵をかけた

「…ロー」

恐る恐る名前を呼ばれて、視線を向ければ不安げにこちらを見つめている黒い瞳と視線がかち合う

改めて視線を下げて全身を見遣ると、大きめに開いた胸元に下着がぎりぎり隠れる程度の丈のスカート
大胆に曝け出された白い太腿に映える、黒いレースのガーターベルトと白いストッキング

いつもより濃く施された化粧も、普段とは違う雰囲気を醸し出していた


『エロすぎだろ…』

こんな格好で接客をされれば、勘違いしてしまうのも無理はないかもしれない
だからといってあの男を許すわけもないのだが

「ごめんね…?」
「なにを謝る」
「それは…」
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