学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第4章 姫始めは初詣のあとで(*)
「んん、ろ、ぉッ…」
甘さを含んだ声で名前を呼べば、ローは視線だけをセナに向ける
視線が合えばにこりと微笑んでクセのある髪を撫でつけるように、後頭部を抱え込まれた
「?」
「ロー…大好き、よ」
「ッ?なんだ、いきなり」
「言いたくなった、だけ…」
言い切ると恥ずかしかったのか、ほんのり頰を染めふわりと笑う
上体を起こすと少し前屈みになり、前髪の隙間から額に唇が触れた
セナが微かに触れたそれだけのことで、全身に熱が巡るような感覚に襲われる
それはまるでじわりじわりと広がってゆく、甘い毒に侵されたような錯覚だった
「それが」
「え?」
「煽るってんだよ…!」
「ン…ぁっ?!」
ローが悔しそうに唸ると肩を掴み、上体をベッドに再び沈め押さえつける
空いた片手で胸を掴むと、形が変わるほど揉みしだいた
「あッ、やぁ…!」
揉まれることで包み込む指の隙間から、乳首がツンと主張をする
指先でピンッと弾いてやれば背がしなやかに弧を描いた
煌びやかで滑りの良い布地の上で、まるで囚われた人魚のよう。水中を泳ぎながら、もがき身をくねらせるような…艶やかな姿に目を奪われた
「ふぁ、ぁあっ」
「可愛い、セナ」
「ひ、ッぅ!ン!」
肩から手を離し両手で胸をじっくりとほぐすように胸を揉み、柔らかなその感触を楽しむ
「ぁッ、ろぉ…汚れ、ちゃ…からぁ」
「ぁあ、そうだったな」
ローが視線を落とせば、堪えるように内腿を擦り合わせるのが見えた
着物を汚すと、何かと大変である。ましてやその原因を説明するとなると、この行為をセナの両親に伝えなければならない
「少し、しがみつけるか?」
「ん、」
前屈みになり首を差し出せば、腕が回されしがみつくようになってセナの身体がほんの少し浮いた
その隙に、ベッドに広がって居た着物を抜き去り汚さないように場所を移す
「もういいぞ」
額に口付けたのを合図に、腕の力が抜け元の距離に戻った
視線が絡み合うと、何度目か自然に口付けを交わす
「ふ、ンンッ!!」
「っはァ…お前、濡れすぎだろ」
口付けたまま、閉じられた内腿を撫で上げ中心に手を差し込んだ
想像したよりずっと潤いを帯びていることを指摘すれば、恥ずかしげな視線を投げかけられると不服そうに反論される
「だっ、て…我慢してたん、だもん」