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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第4章 姫始めは初詣のあとで(*)



「いつも私を見つけてくれてありがとう、これからも大好きよ。ロー」

ふわりと微笑んだセナが背伸びをして、無防備なローの薄い唇にキスをした
まるでその行為が合図のように、セナはベッドに身を沈めローは覆い被さる

「チッ、脱がせにくいな」

手早く素肌を露わにしようと手を掛けたが、互いが身に纏う衣服はいつもと勝手が違い中々脱がせにくく酷くもどかしい
特に女性が纏う着物であること、更にはローがセナを求めて急いているのが何よりもどかしい原因だった

どうにかようやく帯を解いて、キチッと着込まれていた着物を一枚ずつ開いてゆく
本当は今すぐにでも裸にひん剥いてしまって、獣のように激しく貪りたいと思った

けれどローを見つめるセナが、ゆっくりと素肌を露わにしてゆくことでじわじわと大きな黒曜の瞳に熱を孕む
恥ずかしさと、期待を込めて熱に浮かされた瞳に…肉食獣の如く欲をギラつかせた己の顔が写り込んだ

「セナ」

静かに名前を呼んで、視線が絡めば恭しく胸元に首を垂れる
ほんの少しはだけさせた素肌に、壊れ物を扱い触れるような口付けを落とした

啄ばむように、何度も何度も吸いつき痕を残す
時折視線だけ上げてみれば、うっとりとこちらを見下ろすセナと目が合った

「ん…ッぁ」

胸の谷間部分、際どいラインへ唇を寄せて舌を這わせれば声を震わせ肌がほんのり色づく
するりと肩を抜けば、はらりとシーツに広がる煌びやかな布地
その中心では、艶めかしく肌を染め上げたセナが恥ずかしげに身を隠そうとしていた

「や、ッ…!ずるい!」
「なにがだ」
「私だけ、ッロー…も、脱いで?」

小刻みに震えるのは寒さか、恥ずかしさのためか
フッと小さく笑えば、シュルリと紐を解きさっさと袴を脱ぎ捨てる

まだ高い位置にある日差しに照らされた室内で露わになるのは、均衡のとれた無駄のない肉体
ほんのりと頰を染め上げて思わず見惚れるようにまじまじと見つめていれば、クスリと笑い声が聞こえる

「今さら珍しいモンでもねェだろ」
「そんなことないよ?…いつ見ても、素敵。カッコいい」

恥ずかしがり屋な彼女をからかおうとしたのに、真剣に褒めて返された
予想外の反応に一瞬言葉を詰めると、身体を起こそうとしていたセナの肩を押して再び覆いかぶさる

「ロー?」
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