学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第4章 姫始めは初詣のあとで(*)
「相変わらず反応がイイな」
クスリと鼻で笑われると太腿から尻にかけて撫で上げる手が数回ほど行き来をする
それに耐えるようにセナは全身を小刻みに震わせた
「や、ッ…ァッ、ロー…?」
「お前が悪い」
「ッ…?」
「誘ってきたのは、お前だろ」
艶めかしく動く手とは反対の、身体を支える腕に力なく手を添えて止めてくれるように懇願する
熱の篭った吐息と潤んだ瞳で、訴えるように睨みつけるがローは口角を僅かに吊り上げただけ
「どうしてくれる?」
覗き込みながら腕に添えられていた手を取り、熱を孕んだ下半身へと導いた
熱に触れた指先がピクッと恐れ慄いたように反応を示す
呼応するように熱が温度を上げた気がした
ローは普段より熱の篭った吐息を吹き込むように真っ赤になって顔を上げるセナの耳元で問い掛け、ニィッと口角を吊り上げ小首を傾げた
「どう、って…言われても」
恥ずかしさのあまり困り顔となったセナは、眉を下げて視線を泳がせる
触れたままの指先から、感染していくようにじわりと熱が全身に広がるような錯覚を覚えた
確かに寝ているだけだったローに行動を仕掛けたのは紛れもなくセナであって、流石にこの状況ではどんな言い訳も説得力を持たないだろう
けれど、だからといって堂々と素直になれるはずもなく
「誘って…ない、もん」
「…へェ」
「絶対信じてない!」
「まァ誘ってねェなら、それでいい。が、ただ…襲われる覚悟は出来てんだろうな?セナ」
「ッツ…!」
導かれたままだった手を引かれると、身構えてもいない身体はいとも容易くベッドへと引きずり倒された
そうしてあっという間に、素早く身を起こし覆い被さるようになったローと形成が逆転してしまう
「ちょっ、なんっ…ンン?!」
一瞬の出来事に、口を開こうとしたセナの唇を塞ぐと舌を絡めとり呼吸ごと言葉も奪った
口内で蠢くローの長く濡れた舌先に、体内から熱が灯るのを感じる
数時間前の昨晩にも散々お互いを求め合ったというのに、なんてこの身体は浅ましいのかとセナは少しばかり泣きたくなった
「ッ、…オイ」
「…?」
「何、泣きそうな顔してやがる」
「え、ッ?」
泣きそうだったのは心ばかりで、顔には出していないつもりだったのだが
「何を考えてる」
「えっと……別に」