学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第3章 年越しそばと姫納め(*)
「ろ、ぉっ…もう、ダメ…」
「くッ…、出す、ぞ…!」
耳元で甘い吐息とともに限界を訴えれば、最奥に強く先端が穿たれた
抉られ貫かれるような刺激に、全身が大きく痙攣する
迎えた絶頂とともに、ローの熱がナカで弾けた
そのままドサリと、ローが覆い被さる形でベッドになだれ込む
それでもセナが苦しさを感じないのは、彼の優しさだ
カチリ
「あ、」
逆さまに映った枕元の時計が、ちょうど真下で重なり合った。すなわち本来は頂上で重なり合っているはずだ
それは新たな年の幕開け
「ロー」
もぞもぞと腕の中で身じろぎ、軽く背中を撫でれば少しだけローの身体が動く
そして視線が合うと、当たり前のように唇が触れ合い重なり合った
「「明けましておめでとう」」
唇を離して、ほんの数秒見つめ合ったのち、同じタイミングで言葉を紡ぐ
「見事に被ったな」
「ふふ、だね」
「…セナ」
「ん?」
「今年も、その先も…よろしくな」
少し照れたように、視線を逸らしながらローが口早に告げた
その姿が新鮮で、愛おしくて胸がキュンと締め付けられる
「ッ、おい…まだ足りねェのか?」
「!違うッ!バカ!!」
締め付けられたのは胸だけではなかったらしく、からかうように言われるとセナは顔を真っ赤にした
クスクスとした笑い声とともに、額に頰に口付けが降ってくる
くすぐったそうに身をよじりながら、近付いてくる頰を挟み込み額を合わせた
「私の方こそ…今年も、これからも…よろしくね?」
「あァ」
「…素っ気ないなぁ」
セナが額を合わせたまま、不満げに頰を膨らませる
するとクスッと鼻で笑った声がして少し顔をずらされると、鼻先にカプリと噛み付かれた
「い、ッ?!」
「痛かったか?」
甘噛みではあったが、驚きのあまり上げた声を聞きローは堪えるように喉奥で笑う
「悪かったな」
「ひぁっ?!」
謝罪の言葉とともに、今度はほんの少し赤くなった所をペロリと舐め上げられた
思いがけない行動に、変な声が出てしまうと瞬時に真っ赤になり口を塞ぐ
その様子にローは再び笑いを堪えた
「何するの!」
「痛ェっつーから、慰めただけだろ」
「ソレなんか絶対違う」
セナは胡乱げに見上げて、そして諦めたように溜息を吐く
ローがあまりにも楽しそうな笑みを浮かべていたから