学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第3章 年越しそばと姫納め(*)
「どれだけ俺を振り回せば、気が済むんだ…ッ」
「ひ、ッン、ぁァッ」
「なァ…セナ……」
再び出会えた今年、たくさんのことがあった
何度彼女は危険に晒され、そして自ら離れていこうとしただろう
その度に身を焦がす想いを、何度経験させられただろうか
どれだけ身体を重ねようと、心を通わせ合おうと…彼女はいつだって自分を翻弄する
「ふ、ぁ…ロー、ッ」
激しく揺さぶられながら、全身をビクつかせてセナがローの名を紡いだ
濡れた眼差しは恍惚と快楽に溺れているのに…ローを映し込んだ瞳は強く輝きを放つ
「ふ、ぅッ…ンン…ぁ、はァッ」
「セナ…」
「ろ、ぉっ…あッ、」
指先を絡めて、灼けつくほどの熱を感じながらお互いを求め合う
揺らめくセナの姿が儚く消え入りそうで、思わずローは上体を起こすと対面座位の体勢になった
起き上がった反動で倒れそうになる細腰を掴んで、深く貫くように固定させる
衝撃に仰け反り晒された白い喉元に甘く噛み付き、今度はローが腰を揺らし始めた
「も、ッダメ…ェ…ぁッ、イっちゃ…」
「もう少し我慢しろ…一緒に、な?」
「ふ、ぅン…んっ」
ゆったりとした動きではあるが、的確に感じる場所に先端が擦り付けられるとセナは腰を震わせ目の前のローにしがみつく
宥めるように背中をさすってやれば、そんな僅かな刺激にも背筋を戦慄かせて甘い声を漏らす
そしてそんなセナの姿を見ているだけで、ローも限りなく限界へ追い詰められていた
背中に触れる指先に微かな震えを感じて顔を上げれば、切なげに眉を顰め情欲を灯した瞳と目が合う
「ぁ…ッ」
目が合ったと同時に、膨れ上がる熱を体内に感じて思わず声が漏れた
驚きと恥ずかしさに目を見開き、そして無意識に締め付ける
「く、ッ…!」
「ひ、あ…ァッーー」
予期せぬ締め付けに、ローが呆気なく二度目の熱を迸らせてしまうと、熱を感じたセナも何度目か分からない絶頂を迎えた
繋げた指先一本にも力が入らず大きく上下する胸元に、クタリと全身を預けるとセナも呼吸を整える
すると空いていた手で優しく髪を梳かれ、つむじに柔らかな何かが触れた
「…場所がおかしい」
「なら顔上げろ」
顔を上げて不満げに頰を膨らませると、今度は唇に触れるだけのキスが降ってくる
「んッ…ぅ」