学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第2章 聖夜のシンデレラ(*)
腕の中の存在が、熱が愛おしくてたまらない
ローにとってクリスマスなんて、今までただの年中行事でしかなかった
それがこんなにも、胸を熱くさせ大事な瞬間に変わるなんて
「お前は凄いな」
「ッ、?」
「お前が居なけりゃ、忘れられる苦しみなんて知らなくて済んだのに」
「ご、め…ぁっ」
「バカ、いつも最後まで聞けと言ってるだろ。…お前は苦しみ以上に、俺に喜びをくれる」
どんな困難でも乗り越えて、悪夢のような魔法が解けたときも
決して揺るがない愛をくれた
たった1人の人間の存在が暖かくて、狂おしいほどの喜びを与えてくれるとは
さらにこんな感情が湧くことなど、セナに出逢わなければ一生知ることがなかったかもしれない
「だからお前は、俺の側から離れるんじゃねェ」
本当はこんな命令、ローの勝手我儘だ
それでも
「う、んッ…分かった、からぁ」
セナは当然のようにどこか嬉しそうに微笑み、強く頷く
その拍子に何度目かの涙がポロリと零れ落ちた
「ね…もぉ、イかせ…てぇっ」
眉をひそめて、懇願するように熱い息を吐く
ローは応える代わりに、腰の動きを再開した
「あ、っん…ンン…ろぉっ」
「はッセナ…」
「ろぉ、ロー…ッ」
お互い狂ったように名を呼び合い、高みへと昇り詰めてゆく
「も、イっちゃ…ぁ、アッ」
「ッ俺も、だ」
「ん、一緒…に…ッンーーーンッ!」
「く…ッ」
セナがビクビクと大きく全身を震わせ、キュッと下半身に力が込もる
そうすると必然的にナカも収縮することになり、ロー自身を強く締め付けた
短く声を詰めると、ローは険しく表情を歪め次の瞬間には熱い飛沫が子宮をめがけて弾ける
その熱を腹の奥に感じながら、セナは静かに意識を手放した
ローは暫くそのまま佇んだ
暑いはずのない部屋で、額に汗が滲む
体力には自信があるが、呼吸が軽く乱れていた
窓の外は雪がしんしんと降り積もっている
セナが小さく身震いをした
自身を引き抜くと、行き場を失っていた白濁とした液体がトプリと溢れ出す
ティッシュで拭い、湯で濡らしたタオルでサッと身体を清めてやると毛布をかけた
自分の身体も清め、流石に身体の熱も下がり切ったのか少しだけ寒気がしてきたので、セナの隣に潜り込んだ
規則的な寝息を立てる身体を抱き寄せ、目を瞑る