学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)
第2章 聖夜のシンデレラ(*)
「お前の考えてることくらい、大体分かる」
「!エスパー?」
「んなワケねェだろうが。お前の顔見りゃ、大体書いてんだよ」
細かい理由までは、分からなくても
今どうして不安なのか、何が怖いのか…多少記憶を辿れば答えに行き着く
「そんなに分かりやすいの…って、あッ」
なんだか普通に他愛もない会話を繰り広げていたが、今は行為の真っ只中で
ましてやロー自身はセナのナカに埋め込まれたままである
いい加減痺れを切らしたローが、軽く腰を突き上げれば、言いかけた言葉が甘い吐息に変わる
「ちょっと…!まだ、ぁンッ…話、終わって…なッ」
「もういいだろう。ほら、泣き止んだことだ」
いつの間にか頰を、ローの手のひらを濡らしていた涙は止まり乾き始めていた
「んんッ、あっ、ア」
「いい加減、限界だ」
幾度となく昇り詰める手前で、お預けを食らわされ続けていたローは、重々しく吐き出すと
セナの細い腰を掴んで、ギリギリまで持ち上げ浮かした
そして手の力を緩めると、自重によりゆっくりとそのナカにロー自身を飲み込んでゆく
「んゃ…ァアッ」
その様を食い入るように眺め、ローはゴクリと喉を鳴らした
喉をヒクリと鳴らして、侵食してくる刺激から逃れようとして必死に何かに縋ろうともがくセナ
何度目かの空を切った指先を手に取ると、唇を寄せる
そうしている間に奥深くまで飲み込んでしまえば、脈打つローの熱を感じてジワリと体温が上がった
「は…ぁっ」
ギュッと逞しい身体にしがみつき、熱い吐息を吐く
「動くぞ」
「ふぇ、ァッ…ンッ」
腕の中の身体を抱きしめ固定すると、ゆるゆると腰を揺らし始める
動き始めたことで、自重が支えきれず再び深く咥え込んだ
目の前がチカチカと白んでスパークする
「ひぅ…んッ、あっ…ロー…」
「ん?」
「も、忘れない…からぁ」
「…ああ」
「だか、ら…離さないで…」
途切れそうになる意識をどうにか繋ぎ止めて、必死に言葉を紡ぐセナは何度目か分からない涙を流していた
ローは涙を舌で拭い、クスリと笑みを浮かべる
「何があっても、離してやらねェよ」
「ッ、うん…」
部屋の外は雪が降っていた。今日はホワイトクリスマス
外の寒さなんて2人の間には存在しない
「いい加減、イってもいいか」
「ッ、な」
「お前のナカで」
「…!バカ、」