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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第1章 10/31の文化祭(*)


「「くっだらねー…」」

事の成り行きを簡単に説明されたシャチとペンギンは、その内容のどうでも良さに肩を竦めた

「大体ですね、会長はセナのことになると必死すぎ!もう少しコイツを信用してやって下さい」
「あと麦わらは、不用意にちょっかい出すなよ?!いつもいつも…とばっちり食らうのは俺らなんだからな!!!」

実をいうと、この光景は意外に日常茶飯事だったりする
慣れっこといえばそうなのだが、ヒートアップしすぎて巻き込まれるのは大概迷惑だ

「俺は悪くねェ!トラ男がセナの膝枕ダメだって言ったり、俺の場所奪おうとするから悪ィ!!」
「自分の女にしてもらえ!ナミ屋とかビビ屋とか、いるだろう!」
「あいつらより、セナがいい」
「ダメだ。セナに触れるな」

注意した矢先に、また戦いの火蓋が切って落とされる
ヒートアップしないように、なんとか話を逸らそうとするが、2人とも全く聞く耳持たない

「なんとかしろよセナ!せめて会長だけでも、止めてくれ!」
「じゃないと下手すりゃこの学園ごと巻き込まれるぞ」

最後の頼みの綱は、ローの彼女であり弱点でもあるセナだ
シャチとペンギンが、手を合わせて頼み込む。このまま巻き込まれれば3人の命も危ない

「そんなこと言われたって…」

ピロンッ♪

どうしたものかと悩んでいると、場違いな音が聞こえてきた
よく思い出せば自分の携帯の着信音だったので、慌ててポケットから取り出すと内容を見る

「…あ、サンジさんからだ」
「?!黒足屋からだと…?」

ルフィと言い合っていたはずのローの注意がセナに向く

「いつのまに連絡先を教えたんだ」
「あ、多分ナミが教えておいてくれたんだと思う」
「何故知る必要がある」
「サンジさんと料理の相談をしなきゃいけなくて」
「料理の相談?」
「そうそう、私の仕事今日で落ち着きそうなの。だからね明日からはクラスの模擬店の準備に参加するけど、暫く来なくても大丈夫でしょ?」

会計に至ってはペンギンとかぶっているので、日々の仕事は彼に任せれば問題ないはず
するとローが明らかに不機嫌そうな顔で近付いてくる

「だから何故黒足屋が関係するんだ」
「ナミに頼まれちゃったみたいなの。それでクラスの料理担当してくれるみたいで」

真実はサンジ自ら頼んでしたことなのだが
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